子どもが産まれてから怒ることが増えた。
夜泣き、卒乳、寝ぐずり、イヤイヤ期、好き嫌い、夜ふかし、おねだり、かんしゃく、悪口、嘘泣き・・・はじめは仕方ないと思っていても、くり返されるとイライラがおさまらない。
いつものように子どもに怒ったある日、ふと思った。

なんで怒ってるのか考えた結果・・・
- 怒りの正体を知る
- 怒らずに叱る
- 叱る以上に愛する
この3つを実践するだけで、ほとんど怒ることは無くなった。
怒らないことで、こんなに穏やかで平穏な日々を過ごせるとは思わなかった。
怒りの正体を知る
まずは怒りの正体がなんなのか調べてみた。
参考にした本はアンガーマネジメント。
アンガーマネジメントの考えによると、怒りがわいてくるには原因がある。
怒りの原因になるのは
- 困った
- 悲しい
- さびしい
- 不安
- 怖い
このような感情が直接の原因で、怒りの感情はおもてに出てきた結果にすぎない。
困らなければ、悲しくなければ、さびしくなければ・・・怒りがおもてに出てくることはない。
怒りの原因を取り除くには3つのことを守るといい。
- 怒ることをやめる
- やめたことを続ける
- やめたことを別のことに置きかえる
毎日怒っていると、不思議と怒ることに抵抗を感じなくなる。抵抗を感じなくなると、怒るのが当たり前になり自覚なく反射的に怒りだしたりする。
子どもも怒られることに慣れていくので、親の怒りはエスカレートしていく。自分で怒っていても別の誰かが怒っていても、怒りは伝染する。

怒ることをやめる
それでは具体的にはどうすればいいか?シンプルに、怒ることをやめればいい。
怒りのピークは6秒といわれているので、イラっとしたら深呼吸して6つ数える。怒ると呼吸が荒くなるので、呼吸を整えることで怒りの感情を鎮められるとも。
深呼吸が難しければため息でもオッケー。
ため息は幸せが逃げるというが、怒りからは何もかもが逃げていく。

やめたことを続ける
一度や二度、怒ることをやめたところでは何も変わらない。怒ることをやめるのは、親や子どもへの応急処置のようなもの。
怒りにつながる直接の原因を解消しなければ、根本的な解決にはならない。
- 困った
- 悲しい
- さびしい
- 不安
- 怖い
どんなことに怒りを感じたのかがわかれば、原因を特定して解決策を考えることができる。

やめたことを別のことに置きかえる
怒りの原因が特定できても、すぐに解決するのは難しいことも多いと思う。また、怒りをやめ続けても我慢するのでは逆効果だ。
そんなときは今まで怒っていたところを、別のことに置きかえたらいい。
- 困った
- 悲しい
- さびしい
- 不安
- 怖い
怒りがわいたら6秒深呼吸して、怒る代わりに頭をなでたり抱きしめたり。
子どもに感情をぶつけなくても、代わりの行動をすることで気持ちのやり場はあるはず。

怒らずに叱る
さて、怒るのをやめたところで、原因が解決できなければ問題は永遠に続く。子どもだからといって何もかも許されるわけではない。
家にいるときは親と一緒でも、集団で生活するようになれば相手への思いやりも必要になってくる。
怒りは感情をぶつけるため子どもに傷をつけやすいが、子どもと向き合って叱るぶんには問題ない。
- 相手を傷つけてはいけない
- 道路に飛び出してはいけない
- 約束は守ること
大人になったときに子どもが困らないように、親が大事だと思うことは叱ることも大事。

叱る以上に愛する
子どもが言うことを聞かなかったり、パートナーや周囲の理解が得られなかったり。怒ることをやめても、結局は叱ってばかり。
そんなときは叱った後に子どもを愛していることを伝えるといい。言葉でもいいし、頭をなでたり抱きしめてもいい。
憎くて叱っているのではなく、愛しているから叱っているということ。それを言葉でも行動でも伝えるだけで、子どもは安心する。

怒りを減らして笑顔を増やす
アンガーマネジメントで怒りの正体を知り、怒ることをやめるために3つのことを実践した。
- 怒りの正体を知る
- 怒らずに叱る
- 叱る以上に愛する
子どものために必要があれば叱り、叱るのは子どもを愛しているからと伝える。
親自身の体調もあるので、怒りをゼロにすることは難しい。ただゼロにすることは難しくても、怒る回数を減らすことはできると思う。
怒る回数が減れば、そのぶん笑顔で過ごす日も増えるだろう。
