ダブルバインドという言葉を知っていますか?
ダブル(二重に)バインド(拘束する)という意味なのですが、使い方を間違えると大変なことになります。
[st-kaiwa3]無意識に使って相手を追い詰めることにもなりかねません…[/st-kaiwa3]
この記事を読んだ後、何かを理不尽に感じたとき「ダブルバインドかも?」と考えるきっかけになれば嬉しいです。
目次
ダブルバインドとは
ダブルバインドを受けるとどうなるか
漫画:しーちゃん(@c_gotta2)
- 親が子ども相手に大声で叱りつける
- 怯えて黙る子どもに発言を促す
- 発言が自分の意に介さないと責める
この部分だけ見ると、単に常識のない親で切り捨てることができます。
厄介なのは常に酷いのではなく、優しい一面も持ち合わせていること。
怒りと、優しさ。
相反する感情を突きつけられ続けると、人は混乱してしまうもの。
混乱すると正常な判断ができなくなり、ストレスから逃げるという道を選ぶことが困難になります。
親が矛盾を消化できていない
ほとんどの親は純粋に子どもを愛しています。ならば怒ってしまうのはなぜでしょうか?
それは世間の目を気にして周囲と比べ、親が自分に嘘をついているから。
- 育児はこうあるべき
- 子どものための教育
世に出回る育児や教育の情報はどれが正解、というものがありません。
でも愛ゆえに、周りより少しでも秀でた大人になってほしくて正解を探してしまうんですよね。
言葉でも心に傷が残る
親も1人の人間ですから、菩薩のように子どもと接するのは難しいです。
ただ親だからという理由で、子どもの尊厳を踏みにじり虐げるのは許されることではありません。子どもは親の所有物ではないのです。
暴力は論外ですが、言葉や態度でも子どもの心に深い傷が残ります。
[st-kaiwa5]大人になってからも癒えるには相当の時間を要しますから。[/st-kaiwa5]
怒りの感情と付き合う方法
怒りは2次的な感情といわれています。困る、悲しい、寂しいなどの1次的な感情があるときに、怒りという形で表に出てくるという考え方。
子どもにぶつけて傷つけないためには、親が怒りの感情との付き合いを学ぶほかありません。
アンガーマネジメントで怒らない育児をするために実践した3つのこと
ダブルバインドをしない・受けないためには
言葉を知り自覚する
親も子どももダブルバインドという言葉じたい知らないケースも多いでしょう。
知らなければ調べることも対処することもできませんよね。
- 辛くて苦しいけど、優しいときもあるから逃げ出せない。
- 愛しているのに、つい厳しく当たってしまう
矛盾した感情を受けたりぶつけたりしたとき、ダブルバインドでは?と考えられるように。
距離を置く
近くにいると気づきにくい。気づいても、近くで圧力を受けながら心を立て直すのは相当しんどい。
そんな時はひとまず距離を置きましょう。
離れて落ち着くことができれば、正常な判断力も戻ってくるかもしれません。
助けを求める
言葉を知って自覚しても、距離を置くことが難しかったり。距離を置いてもなお辛さが消えない場合…
[st-kaiwa4]遠慮せずに助けを求めましょう。[/st-kaiwa4]
1人で抱え込んでいると良い方向には進みにくいです。疲れ切った心では誰かに頼る気力もわきづらいかもしれません。
それでも…誰か1人でも。助けを求める存在が居てくれることを願っています。
まとめ
- ダブルバインドは二重の拘束
- 矛盾する2つを突きつけられると人は混乱する
- 混乱すると正常な判断がしづらい
- ダブルバインドという言葉を知ってほしい
- 相手とは距離を置くか、助けを求める勇気を持ってほしい
「自分は大丈夫」と思う人ほど問題があることが多いので、何をどうしたら上手く伝わるのかわかりません…
ただ悩み苦しんでいる人が1人でも減ればいい。
そんな想いで記事を書きました。
[st-kaiwa1]最後まで見てくださり、ありがとうございました。[/st-kaiwa1]