この記事では痔ろうの診断を受けて手術したときについて書いています。
過激な描写がありますが、放置すると命に関わる症状になりかねません。
痔に悩む人が、勇気を出して肛門科を受診するきっかけになれば嬉しいです。
目次
手術を受けるまで
待合室は女性が多い
一刻も早くおしりを処置して楽になりたい・・・
そんな思いで肛門科へ足を運びました。
予約制がない病院だったのでしばらく診察待ち。
ただ待ち時間の目安がわかっていたので、外出して街を散策したり。カフェでゲームしたり。
待合室に戻りあたりを見回すと女性の比率が多い・・・
妊娠や出産で女性が痔になりやすい、と聞いたことがある気がします。
診断結果は痔ろう
待つこと2時間・・・ついに診察です。
今までおしりを診てもらう経験はなかったので、緊張と恥じらいと。
患部を触診されるのだが、当然痛いです・・・
涙目になりながら診察を終え、医師から結果を告げられました。
診断結果は痔ろう。
- 何らかの原因で肛門内の管に菌が入り化膿。
- それが肛門の外までつながって穴が空いた状態。
[st-kaiwa3]おしりの穴が2つになってたんですね・・・[/st-kaiwa3]
もっとも2つめの穴は空きっぱなしではなく、いつもは肛門の外側の皮膚が腫れて塞がっています。
膿が溜まってくると、皮膚が破れて血と膿が流れ出す。
流れ出た後はまた皮膚が塞がる。その繰り返しです。
今までイボだと思っていたのは、2つめの穴を塞いでいた蓋だったんですね・・・
シートン法で日帰り手術が可能
痔ろうは服薬で治ることはありません。治すためには手術が必要です。
- 入院が必要な患部を切る手術
- 患部を特殊なゴムで縛る日帰り手術のシートン法
提示された手術は2種類あり、日帰り手術を選択しました。
段取りがあるため日を改めることに。
手術と直後の感想
一番痛いのは麻酔注射
いよいよ手術当日。
患部に特殊なゴムを通すのは当然痛いので、麻酔を注射します。
おしりの穴に注射・・・打ったことありますか?
[st-kaiwa5]おしりの穴は敏感なので尋常でなく痛いです。[/st-kaiwa5]
これ、注射恐怖症の人は厳しいかも。
痛みで手をぎゅっと強く握りたくなるんですが、力むのもよくないそうで。
ひっひっふーと痛みを逃がしながら耐え抜きました。
注射が痛すぎて、ゴムを通した感覚はまったくありませんでした。
え?もう終わったの?って感じ。
生理用ナプキンが重宝
手術後30分ほど横になり様子をみて、問題なさそうなので帰路につきました。
今まで皮膚で塞いでいたところにゴムを通しているので、血と膿が溜まると流れてきてしまう。
[st-kaiwa3]これが臭う。[/st-kaiwa3]
ひとまず病院でもらったガーゼでおしりをガード。
家に着いてからは、妻の生理用ナプキンを拝借しました。
パートナーのいない男性は、事前にドラッグストアで買っておくといいかも。
痛み止めは気休め
麻酔が切れてくると鈍い痛み。
ふだん痛みが辛いときは薬を飲むと落ち着くこと、けっこう多いじゃないですか?
あれ、痛みを消すんじゃなくて和らげるものなんですね。
[st-kaiwa5]少しは和らぐけどやっぱり痛い・・・[/st-kaiwa5]
飲まないより飲んだ方がマシですけど。
ズキズキした痛みに呻いて泣きながら次の診察を待ちわびました。
お風呂で温めると楽だった
痛みを感じるのは、患部周辺の筋肉がこわばって神経が緊張しているから。
これを和らげるには患部を温めて血流をよくして、筋肉と神経の緊張をほぐすのが有効だと考えました。
[st-kaiwa2]そこでお風呂。[/st-kaiwa2]
おしり部分だけでもいいですが、せっかくなので肩までゆっくり浸かります。
お風呂からあがるとまた痛くなってしまいますが、入らないより全然マシです。
経過観察になるまでは、お風呂に救われました。
経過観察
ゴムの締め直し
おしりにゴムを通すこと数週間。手術後はじめての診察です。
徐々にゴムを締めていき、最終的にゴムが外れたらひと段落。
ゴムが緩んでいると効果がなくなるので締め直します。
[st-kaiwa5]麻酔、なし。[/st-kaiwa5]
注射ほどでないが・・・やはり痛いです。
ゴムが外れた
ゴムを締めて数週間、また締め直し・・・を数回繰り返し。
手術から2ヶ月が経過したある日。
トイレで用を足し、ふとおしりを触るとゴムが外れてました!
[st-kaiwa4]人体の不思議。[/st-kaiwa4]
ほどけたのでなく、皮膚を貫通して外れた感じ。
ゴムが外れたことを医師へ報告し、何度か経過観察。
手術から1年が経過した頃にはもう通うことはなくなりました。
再発防止に向けて
痔ろうは再発する恐れがあります。
再発防止の対策は、これから痔ろうになり得る人への予防にもなります。
予防・再発防止についても記事を書くので、読んでもらえたら嬉しいです。
つづく
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